第4回シンポジウムの実施報告と概要

第4回シンポジウムを11月16日開催。新丸ビルの会場とオンライン併用で、大勢の方々(二百数十名)にご参加いただきました。

1.まず、元文部科学省次官の義本博司様に「我が国の教育、大学改革とスタートアップ」との題でご講演頂きました。義本様は、文科省、内閣官房在任中から、第一線で熱心にわが国の教育改革や大学改革、スタートアップの育成、産官学金の連携などに取り組んでこられた、この分野の第一人者です。
①教育の世界的パラダイムシフトと我が国の教育。人材育成の変革
②我が国の大学と社会の関係と変化
③大学のスタートアップ、イノベーションの現状と今後など
について、お話頂きました。

2.続いて、東京大学農学部小嶋准教授から、最近設立した東大農学部の「社会連携リエゾンオフィス」についてお話がありました。農学生命科学分野の社会実装に向けての、新しい取り組み、工夫などを具体的に説明いただきました。また、横浜国立大学山本教授から、同大学の様々なスタートアップ支援策、創業支援の学内体制、創業支援の取り組み紹介などについて説明がありました。

3.最後に、産官学金連携の実例として、
①理研の辻先生から、毛根再生、歯根膜再生、人工皮膚などの社会実装化に、大口出資と新規CEOを得て、積極的に取り組むオーガンテック社の現状と課題、展望などについて、
②ライノジャパン緒方社長から、強靭で軽いポリウレア素材の塗布壁や国の認証の下での、橋梁、高速道路改修、農業用水路などに使える技術と今後の業務展開などについて、
③東京理科大学発のスタートアップ、スペースウォーカー真鍋社長から、同大米本教授の研究に基づく、有翼式の衛星開発、炭素繊維での水素タンク実装化などについて、JAXA、IHIなどとの連携や、国のSBIR補助金獲得(23年度20億円、上限5か年で140億円)獲得をテコとした事業加速化などについて、
それぞれ熱のこもった説明がなされました。