第6回シンポジウムの実施報告と概要

12月11日 15-17時 新丸ビルコンファランスルーム

 石破内閣が発足し、地方創生、経済再生、スタートアップ、中堅・中小企業の育成などが重要政策課題となっています。このような状況にも鑑み、内閣のキーマンである間宮内閣参与に登壇いただき、「これからの地方創生と人口減少問題への対応」と題して、地方創生の歴史、ここ10年の取り組み、新しい取り組みとしての住民と産官学金労言の協力のもと総力戦が必要なこと等について講演いただきました。

間宮内閣参与

 また、地域経済を底支えする中堅・中小企業の円滑な事業承継、M&Aを支える事業を展開する、M&A総研HDの佐上社長から地方経済を支える中小企業のM&Aの実例、地方経済への貢献、海外進出のサポート、今後の課題と取り組みなどについて熱く語っていただきました。

M&A総研HDの佐上社長

 経済産業省、中小企業庁財務課からは、事業承継・M&Aに関する施策の動向に関し、現状認識と課題、関連施策の動向、関連補助金や事業承継税制の概要、適切な中小M&Aが行われるための取り組み(ガイドラインの改訂、手数料の公表、登録制度の活用)について丁寧に解説頂きました。

 中小企業庁 財務課 田尻課長補佐

 まとめとして、伊丹理事長・一橋大名誉教授から、「事業承継とイノベーション:その地方創生への意義」との題目でお話をいただきました。その要旨は、「事業承継時には、イノベーションの種がありうること、その中にはラディカルなものとインクレメンタルものがあるが、多くの企業は種を持っているものの、なかなかこれに気付かない。M&Aは、新しい経営者の目で見られるため、気付く機会がありうる。M&A仲介業者は、技術蓄積を持ったイノベーションスピリットを持った承継企業と 種の在りそうな被承継企業を見つけ、地方の特色ある技術・伝統を再生し、地方創生に貢献してほしい」というもので、大変参考になりました。

 伊丹理事長(一橋大学名誉教授)

 引き続き時宜にかなった旬のテーマでシンポジウムを開催していきたいと考えております。会場、オンラインともに会員はじめ多くの方々にご参加頂き、実り多きシンポジウムになったこと、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。


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